前職が出羽三山神社巫女(みこ)で、独特の気品とおっとりした癒やし系の凜(りん)とした存在感から人気上昇の演歌歌手、羽山みずき(31)。今春の新曲「ひとつ花」は、これまでの曲では抑え気味だった強い女心を込めた。素顔は弓道二段の体育会系で今もジムトレーニングを欠かさない強い意思と、ファッションブランド「L(リ)IV(バ)ERTINE(ティーン) AGE(エイジ)」とコラボしたデザイナーを務めるおしゃれな面も。意外性ある素顔に迫った。
5月14日にカンテレ系で放送された「オールスター合唱バトル」に演歌歌手チームの一員として出場。20人で心を一つにし見事優勝。彼女自身は普段から同じ東北出身の女性歌手ユニット「みちのく娘」でトリオを組んでの活動もしており、定評のある艶やかな低音部が生かされた格好。「合同練習の機会が5回あったんですが、他の仕事があったりして私も含め2、3回しか参加できなかった方が多かった。でも本番は皆で一緒に頑張りました」と笑顔。「アマチュア時代はソプラノの音域で歌ってたんです。それがプロになって(作曲家で師匠の)聖川(湧)先生に低音部の伸びを引き出して頂いた。今度の曲も出だしの音がすごく低いんです。そして高音部はファルセット(裏声の一種)も使いますから大変」と明るく説明してくれた。
デザイナーとしては、歌手の名前で売っている訳ではなくそのファッションセンスを買われての起用。芸名からヒントを得た、羽根に瞳が付いたおちゃめなロゴも自分で考案した。パーカーやハットもあり同世代の女性が普段遣いできる。その他にも料理大好きで、時間さえあればスーパーで生鮮食材を買い込み自宅で調理。さらに園芸趣味もあり、どこから切っても女子力の高さは超一流。
アメリカ村で行われた「大阪発流行歌ライブ」には“チーム羽山”と呼ばれるファンが多数詰めかけ大声援と手拍子で応援。終了後のCD即売会では、1人1人と言葉を交わしながら握手する丁寧でたおやかな対応ぶりはごく自然で、さらに好感度アップ。でも動き自体は素早いから、サイン一つ取ってもけっしてモタつかない。ずっと側で見ていたいような和み系のすてき女性だ。