農業研修生を琴浦町が採用 観光ワイナリー開業支援

 琴浦町は2日、外食大手のフジオフードグループ(大阪市北区)が同町法万に整備している観光ワイナリーの開業を支援する農業研修生として、重光相俊さん(38)を採用した。任期は2年間。町役場であった委嘱式で、重光さんは「ワイナリーとともに自分も成長したい」と意気込みを語った。

 重光さんは鉄鋼メーカーに10年間勤務し、生産管理を担当。田舎暮らしに憧れ、琴浦町が昨年開催した農業体験ツアーに参加し、移住を決めた。町が昨年創設した「企業研修型農業研修制度」による初の研修生で、ブドウの世話をしながら醸造技術を習得。同ワイナリーへの就職も視野に入れる。

 委嘱式で、重光さんに委嘱状を手渡した福本まり子町長は「ぜひ根を下ろし、町をもり立ててほしい」とあいさつ。同グループの現地法人「TOTTORI星乃丘(ほしのおか)ワイナリー」の仁田英策取締役は「人員が多いほどブドウの木の変化に気づきやすくなる」と、重光さんの活躍を期待した。

 同ワイナリーは2026年夏の開業を予定。町は研修生をもう1人採用することを計画している。

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