桜の名所として知られる鳥取市鹿野町の城跡公園で、ソメイヨシノやジンダイアケボノなど約500本の桜が咲き誇っている。50年以上引き継がれてきたぼんぼりと2013年から始まったライトアップに夜桜が映える。県内外から多くの花見客が訪れ、幻想的な風景を撮影している。
今年は例年に比べ2週間ほど開花が遅い。13日までぼんぼり点灯と桜のライトアップ(午後6時~9時半)が行われる。期間中は「鹿野桜まつり」も開かれ、城跡鳥居近くの特設屋台村で地元グルメが味わえる。
山口県周南市から訪れた写真が趣味という黒原祐一さんは「前日から桜の名所を回って来たがまだ五分咲きで残念だった。鹿野も桜の名所、風がなければ水面にきれいに映る」と話した。同町観光協会長の筒井洋平さんは「美しい桜と食を楽しみながら春を満喫してほしい」と話している。
観光協会は「混雑が予想されるため、通行には十分注意してほしい」とし、市役所鹿野町総合支所や河内川河川敷駐車場の利用を呼びかけている。
同公園に一番近い駐車場ではイベント協力金を徴収し、周辺整備や交通誘導員などの地域活性化に活用する。