警察庁などが主催する2024年度の「交通安全ファミリー作文コンクール」(中学生の部)で、淀江中3年の長谷川竣さん(14)の応募作品が、優秀賞に当たる国家公安委員長賞を受賞した。受賞作「油断したその先は」には、自転車に乗っていた時に起こしてしまった接触事故の経験を記した。
作文にしたのは、中学1年の時の経験。自転車で通学中に横断歩道を渡ろうとペダルを踏み込んだ瞬間、横から駆けてきた小学生と接触。大事には至らなかったが小学生は泣いてしまい、長谷川さんは「飛び出してくることはないだろうと油断して、怖い思いをさせてしまった」と反省した。
事故を受け現在は、左右確認の徹底や、曲がり角では速度を落とすなど安全運転を実践している。7日には春の全国交通安全運動米子市推進式に出席し、「交通事故をなくし安心安全な地域にするために、一人一人が交通ルールやマナーを理解し事故への危機感を持つことが大切」と安全推進宣言を力強く読み上げた。
長谷川さんは「勇気を出して作文を書いてよかったと思う半面、油断して事故が起きてしまったことを悔いてもいる。自転車を運転する人は心と時間に余裕を持って安全に行動してほしい」と話した。