大阪市北区の阪神百貨店梅田本店に26日、鳥取県境港市の境漁港で今年初めて水揚げされた天然クロマグロが到着した。地下1階の「阪神髭定(ひげさだ)」で試食販売や解体ショーが行われ、初物を味わおうと詰めかけた来店客でにぎわった。
境港天然本マグロPR推進協議会と同店が、全国有数の生クロマグロの水揚げ量を誇る境港と旬の味覚をPRしようと企画。初水揚げは25日に行われ、全国に出荷された。
解体ショーでは77キロのクロマグロの各部位の紹介を交え豪快にさばいてパッキング。100グラムあたり大トロ1512円、中トロ1296円、赤身1080円で販売されたほか、「カマ、2人限定千円!」など希少部位も提供され、ジャンケンでの争奪戦となった。
鳥取県関西本部のメンバーらが刺し身の試食を振る舞い、宝塚市から母親(39)と訪れていた女児(10)もペロリ。普段はあまり刺し身を食べないというが、「柔らかくておいしかった」と声を弾ませた。
鳥取県境港水産事務所の田中靖さんは「80~120キロの大型のマグロがそろった開幕戦。ほどよい脂の乗りで身の質も良い」といい、「お刺し身はもちろん、ユッケや漬けなど多種多様な食べ方を楽しんで」と話した。