連載企画「戦後80年の残影」(4)元日本人慰安婦として

南洋の戦地から赤線へ 社会のどん底へ手を差し伸べた牧師

  •  「かにた婦人の村」の納骨堂にある深津文雄牧師の祭壇前で、城田すず子の写真を掲げる五十嵐逸美施設長=千葉県館山市
  •  パラオ・コロール島の海(左上)、かにた婦人の村内に立つ会堂(右)、会堂地下にあるかつての入所者の肖像写真が飾られた納骨堂内部(左下)のコラージュ
  •  「かにた婦人の村」の丘の上にある「噫(ああ) 従軍慰安婦」と刻まれた石碑=千葉県館山市
  •  誕生日を祝って手編みの帽子をプレゼントされた深津文雄牧師=1992年ごろ、千葉県館山市の「かにた婦人の村」
  •  旧海軍砲台跡地に開設された「かにた婦人の村」の敷地にある地下壕(ごう)。「戦闘指揮所」と書かれた額が残されていた=千葉県館山市

 戦後の日本では、生きるために売春を生業とし、やがて社会のどん底で困窮する女性が少なくなかった。そうした一人だった元日本人慰安婦の女性と、救済に力を尽くしたとある牧師の歩みは、困難を抱えた女性の支援が...

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