近畿2府4県の防衛警備などに当たる陸上自衛隊第3師団(師団長・佐藤真陸将)は21日、師団司令部がある兵庫県伊丹市広畑の千僧駐屯地で同師団創立62周年・同駐屯地創設72周年の記念行事を行った。一般開放された駐屯地内には約1万4千人が訪れ、式典や各種展示などを見学した。
グラウンドでの観閲式には管内部隊から隊員約800人のほか車両約130台、航空機4機も参加。このうち3月に創設された第3偵察戦闘大隊(滋賀県高島市)からは、装備車両の16式機動戦闘車が同師団の記念行事に初参加し、観閲行進や機能展示などを行った。
式冒頭で登壇した佐藤師団長は「あらゆる事態に対応できるよう、今に即応し将来に備える強靱(きょうじん)な部隊を育成し、地域の皆さまの期待に応えたい」と式辞を述べた。
戦闘状況の一端を紹介する訓練展示や音楽・太鼓演奏、レンジャー体験、車両試乗など趣向を凝らしたプログラムがあり終日にぎわいを見せた。