昭和初期に建築された歴史ある京町家をリノベーションした炉端焼き「炭炉まん」（京都市中京区）が５月２６日にオープンした。築約９０年の町屋の古き良き部分や和の趣を残した店内は天井が高く、懐かしい歌謡曲を聞きながら気軽に炉端焼きを楽しめる。
多くの飲食店を設計・プロデュースしてきたファンインターナショナル（本社・大阪市中央区）が手がける。炭焼きスタイルを中心に肉、海鮮、野菜など約７０種類の料理があり、日本酒の飲み比べも用意。大衆的で活気あふれる店内でリーズナブルに楽しむことができる。
厚切りカルビや大判牛ヘレ、ハラミなど肉のメニューが充実。白ネギ、万願寺、タマネギ、キャベツ、長いもなど焼きたての野菜の香ばしさも味わえる。ホッケやホタテなどの海鮮や新鮮な刺し身、食べ切りサイズのとろろすき焼きなどもメニューに並ぶ。
料理人一筋３５年の総料理長・毛利正之さん（５５）は「素材をそのまま焼いて出す昔の炉端焼きのいい所を残しながら、素材と素材を融合させて見て楽しむ、味を楽しむネオ炉端焼き。面白い料理に出合えます」と腕を振るう。
季節の素材や京都の旬の野菜を使用しながら「メニューは常にアップデートしていくことになる」と毛利さん。そして「京都の中で一番の店にさせたい」とコロナ禍が遠い昔のようににぎわう京都の街でスタートダッシュを目指す。
京都市中京区高倉通蛸薬師下ル貝屋町５６１、１階４４席、２階５２席。問い合わせは電話０７５（７４６）７９９９。
