伝統行事「愛染祭」迫る 露店6年ぶり一部復活 祭りの幕開け華やかに

 “愛染(あいぜん)さん”の呼び名で親しまれる大阪市天王寺区の和宗総本山四天王寺支院愛染堂勝鬘(しょうまん)院(山岡武明住職)で30日~7月2日に伝統行事の「愛染祭」が執り行われる。諸事情で2018年から取りやめていた露店を6年ぶりに一部復活。愛染娘9人による初日恒例の「宝恵駕籠(ほえかご)パレード」も繰り広げながら大阪の夏祭りの幕開けを華やかに飾る。

 愛染祭は縁結びや商売繁盛の御利益で知られ、2014年度に「勝鬘院の愛染まつり」として市指定無形民俗文化財となった。

 30日は宝恵駕籠パレード(正午にてんしばを出発)、夏越(なご)しの祓(はら)え大法要(午後3時)を実施。3日間とも秘仏「愛染明王」「大日大勝金剛尊」を特別開帳するほか、愛染娘が午後6時から浴衣姿の参詣者(各日先着100人)へ特製腕輪「ラブ・ブレス」をプレゼント。好きな人などの似顔絵を描いて奉納する新たな「縁結び絵馬」も登場する。

 山岡住職は「コロナ禍が落ち着いたタイミングで大阪に元気を取り戻そうという気持ちを込め、お祭りの質を良くしながら段階的に復活させたい」と話し準備を進めている。

 開門時間は午前10時~午後9時。問い合わせは電話06(6779)5800、愛染堂。

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