大阪市内のギャラリーやショップなど約20カ所を周遊し多彩なアートやデザインに触れるイベント「Osaka Art Design 2023」が開かれている。関西圏を中心に国内外のクリエーターが参加。「感性百景」をテーマに掲げて連携し、ユーモアや交流、人間味あふれる大阪のクリエーティブカルチャーを広く発信している。一部会場を除き13日まで。
阪急阪神百貨店などでつくる実行委が主催。大阪市北区の阪急うめだ本店を中心に、中之島、天満橋、京町堀、本町、心斎橋の各エリアで展示や販売、イベントプログラムを展開している。
このうち阪急うめだ本店9階祝祭広場では「Create from nature 自然から生まれるデザインマーケット」(12日まで、最終日は午後6時終了)を開催中。参加者の多彩なブースが並ぶ中、自然と調和したインテリア雑貨や家具、オブジェを展示販売している。天井部に掲げられた象徴的な巨大インスタレーションは、バルーンアーティストの細貝里枝氏とアートディレクター・グラフィックデザイナーの河田孝志氏でつくるユニット「DAISY BALLOON(デイジーバルーン)」が手がけた全長約7メートルの「根“生命の集積”」。巨大な根が海で生まれたエネルギーを集積し、生命として大地に送り続けている様子をイメージしている。照明演出も相まって訪れた多くの人たちを魅了している。
阪急阪神百貨店の佐藤行近取締役専務執行役員は「2025年の万博開催を受け、大阪・関西が国際文化都市として存在感を発揮する好機。新たなデザインに携わる皆さんと連携し、大阪からクリエーティブカルチャーを発信し盛り上げたい」と期待を寄せた。