大阪市消防局(橋口博之局長)は7日、東大阪市にある同局高度専門教育訓練センターで警防技術錬成会を行った。大阪市内の25消防署から計275人が出場し、住宅火災の消火活動を展開。迅速性・安全性・確実性を総合的に審査し、最優秀署には浪速消防署が選ばれた。
市民が安心して生活できる災害に強いまち・大阪を目指そうと、毎年、実災害に即した現場を再現し、消防力の向上に努めている。今回は移動式の模擬家屋訓練施設を使用し、木造2階建1棟3住宅で火災が発生した-との想定で実施した。
各消防署チームは11人・車両3台で編成され、副署長の指揮の下、各員が連携して送水や消火を繰り広げた。コロナ禍を経て4年ぶりに一般にも公開され、出場者は同僚や家族の声援が飛び交う中、火元を表す赤い的を狙うなど効果的な放水に挑んだ。
開会式で橋口局長は「効率的かつ効果的な工夫を凝らしながら実効性のある訓練に取り組み、錬成会の目的が達成されることを願いたい」と訓示、出場者を激励した。
最優秀署に次ぐ優秀署には北消防署と此花消防署が選ばれた。