南海トラフ地震避難方法を説明 北区で講演会

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 関西大社会安全研究センターの河田恵昭センター長は大阪市北区で講演し、南海トラフ巨大地震による同区での被害想定や対策について「梅田地下街は水没するが、2時間あるので落ち着いて地上に上がれば良い」と説明した。曽根崎防犯協会(大阪市北区)の主催で、2日に行われた。

 河田教授は「南海トラフ巨大地震が起これば梅田地下街があっという間に水没する。100万都市でこんな近くに大きな川が流れているのは大阪だけで、淀川で堤防が切れたら15分で水没する」と指摘。うめきた第2期工事で梅田地区に4・1ヘクタールの森ができることに触れ「3メートルの盛り土をして木を植える公園。南海地震津波が来たらそこに逃げればいい」と助言した。

 津波の危険性の判断について「1分以上立っておれない揺れが起こったら南海トラフ巨大地震で、2時間後に大阪に津波が来ると条件反射のように思わないといけない。キタの地下街、大阪メトロ、全部水に漬かる。2時間あるから出口に殺到することはなく、落ち着いて地上に上がれば良い。南海トラフ巨大地震は6時間続き、6時間以上は避難所でじっとしていないといけない」と強調した。

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