トイレでもフェアプレー 清潔利用へ名言作品掲出 セレッソ、ホームスタジアム 

 「一番大事にしているのは、はみださない姿勢」-。サッカーJリーグセレッソ大阪がホームスタジアムとする大阪市東住吉区のヨドコウ桜スタジアムに、サッカーにちなんだ「トイレ名言」が登場した。トイレ利用者に向けたマナー啓発の一環で、関係者らは「日本一快適なスタジアムトイレを目指す」とアピールしている。

 トイレの掃除グッズなど家庭用品の製造、販売を手がけるサンコー(和歌山県)が企画。メインスタンド2階南側男女トイレを「トイレアスリート展」の会場とし、小便器上の壁や個室の扉などに各16種類の名言“作品”を掲出した。

 それぞれサッカー選手や監督の言葉がモチーフになっており、「心が震えるトイレか、否か。」「忘れずに、流そォウ!!」など遊び心あふれる作品がずらり。展示は来年5月末まで。一般募集で良い作品が集まれば、会期中の“展示替え”も行う。

 同社が今年4月にサッカー観戦する全国の男女660人を対象にインターネットで行った調査によると、スタジアムでサッカーを観戦時、トイレの使用マナーに問題を感じたことが「よくある」「ときどきある」と答えた割合は71・5%だった。

 ヨドコウ桜スタジアムでも試合後のトイレ内で「男子トイレの個室で流れていない」「タバコやごみが放置されている」「サニタリーボックスにペットボトルが捨てられている」など清掃に困るケースがあるという。

 セレッソ大阪スポーツクラブ営業・広報の岡田昇大さんは「スポーツ、イベントはもちろんトイレの中でも他とは違う空間を楽しみ、日本一快適なスタジアムになるようきれいに使っていただきたい」と話していた。

 

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