決勝戦に向け抱負 「上方若手噺家グランプリ」出番順を抽選

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 満18年以下を対象に花形スター作りを目標とした「第9回上方落語若手噺家(はなしか)グランプリ」決勝戦(20日夜、大阪・天満天神繁昌亭)の出場者9人による出番順抽選会が行われ、それぞれが抱負を語った。

 出番順に①笑福亭笑利(39)=10年目、決勝出場2回目「普段の舞台との違いを意識せず平常心で」②月亭天使(48)=14年目、初出場「当日のお客さまに楽しんでもらいたい」③桂慶治朗(39)=12年目、同「取れても取れなくても心残りのないように」④桂文五郎(38)=11年目、2回目「優勝賞金が大きい。家族を救いたい」⑤露の眞(まこと)(36)=16年目、同「私の事を皆さんに知ってもらいたい」⑥林家染吉(41)=17年目、3回目「普段とは違う“攻めの落語”をします」⑦林家染八(30)=11年目、2回目「やりたいことしかしない。楽しいから出ます」⑧桂ぽんぽ娘(こ)(43)=18年目、初出場「娘が小学6年生。優勝して自慢したい」⑨桂そうば(44)=満18年、4回目「最後の年。長短とも時間制限あり、その意識が難しい」

 2005年~19年入門の協会所属落語家の中から希望者36人が予選参加。4回に分け2人ずつが通過、3位から敗者復活の1人を加えた計9人を選出。決勝は11~13分で時間制限を外れると減点。優勝者は賞金20万円と、大阪・天満天神繁昌亭と神戸・新開地喜楽館の昼興行に年間各6週ずつ優先出演できる権利が与えられる。準優勝者は賞金5万円。

 協会若手育成委員会の桂枝女太委員長は「今年はコロナ規制も解けて入場券が前売り時点ですぐ完売するほどの人気。10分ちょっとずつ9人がテンポ良く出て腕を競う面白さが興味を呼んだと思う。ネットによる有料生配信もあるので、ぜひ1人でも多くの方にご覧頂きたい」と熱戦を期待した。

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