前田寛治作品をラベルに “アートな赤ワイン”登場 北栄産のブドウ使用

 倉吉市西仲町のいまむらワイン&カンパニー(今村憲治代表取締役)に北栄町で栽培したブドウを使用し、同町出身の洋画家・前田寛治(1896~1930)の作品をラベルにした“アートな赤ワイン”が登場した。飲み頃は、鳥取県立美術館(県美)が開館する2025年春ごろから。県美や芸術、文化をアピールする商品で美術館開館への機運を高める。

 同社は同町国坂にある前田寛治の生家が所有する畑でブドウを栽培しており、何か関連した商品を作れないかと考え、県の県立美術館応援事業の助成を受け、製造に取りかかった。

 手摘みしたメルローやカベルネソービニヨンといった赤ワインを代表する専用品種のブドウを丹念に醸造。アルコール度数は13%で食事にも合うミディアムボディーのワインとなっている。ラベルには倉吉博物館が収蔵している前田寛治の画壇デビュー作「J・C嬢の像」が用いられている。

 今村代表取締役は「このワインが少しでも県美や前田寛治を知ってもらうきっかけになれば」と力を込めた。今秋にシャルドネを収穫して瓶詰めする白ワインには「ブルターニュの女」をラベルに使うなど前田寛治の絵画ラベルのシリーズ化を予定している。

 375ミリリットル1760円、750ミリリットル3520円(税込み)。

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