カンテレで4月から始まった土曜昼、生の情報番組「LIVEコネクト!」(第1部午前11時20分から30分間、第2部正午から1時間)の司会を務めるフリーの石井亮次アナ(46)が2カ月1クールを終え取材に応じた。
「10分間の昼のニュースを挟むことでテイストを変えている。1部はお天気やグルメなど身近なテーマ。2部は事件事故などシリアスな話題を。味わいを変化させることで“1粒で2度おいしい”というCMが昔ありましたが、まさにソレです」と手応え。
東大阪市出身で、同志社大卒と23歳まで関西で生まれ育った。24歳から名古屋のテレビ局に勤務し、MBSテレビ系「ゴゴスマ」で全国区となり、名古屋の自宅から東西の放送局に通い文字通り東奔西走。「名古屋、東京、大阪でレギュラーを持たせてもらい、通常は新幹線移動。交通網が乱れている時はマイカーで行き来することも」と多忙さをむしろ楽しんでいる様子。
やさしさ世代を象徴する丁寧な話しぶりが特徴の石井アナが理想とするのは、同志社大の先輩に当たるパーソナリティー・浜村淳(88)。「東大阪の実家がガソリンスタンドをやっていて朝から手伝いしていると、いつもBGMで流れていたのが『ありがとう浜村淳です』のラジオ放送。浜村さんの視聴者にやさしく分かりやすいしゃべり方が自然と耳に入ってきた」と話す。
「コネクト」で一番気遣いしているのが週末の天気。予報コーナーでは微に入り細をうがって土曜午後と日曜の天気をかみ砕いて説明。「“今どきスマホで分かる”という方もおられるが、僕は“ながら感覚”で何かをしながらチラチラとテレビを見ておられる方にも分かりやすい放送を心がけている」と説明。
同じ生のワイドショー番組でも、名古屋発で慣れた全国版「ゴゴスマ」に対し、大阪制作での関西ローカル「コネクト」との違いについて、「立ち上げから周囲の仲間皆で作り上げてきたゴゴスマに対し、コネクトは初めての大阪の局スタッフとのお付き合い。新鮮な驚きや気付きがありました。でも幼い頃から遣い慣れた大阪弁でしゃべれる仕事は伸び伸びと気持ちよくやってます」と笑顔に。
普段から心がけている事を問われ「出演者・番組・視聴者の三方よし。僕の善しあしは二の次で、まず一緒に出てくださっているコメンテーターの方々が気持ちよく話してくださることが一番」と本領発揮の模範回答。