吹田市の万博記念公園で11日、「第1回EXPO’70万博記念公園トライアスロン大会」が開かれた。朝からの雨も競技開始前にはほぼ上がり、小学生から大人まで多くの参加者がスイム-バイク-ランのレースで熱戦を繰り広げた◆大会関係者によると、吹田市のトライアスロンは1984年に市職員が鳥取県米子市の大会に挑戦したことがきっかけという。市民の健康増進を目的に北千里で大会を重ね、今年から万博記念公園で新たなスタートを切った◆大阪市内では大阪城の東外堀をスイムコースに組み込んだ大会が話題になったが、今回のスイムは1970年の大阪万博時に作られた園内池群で2番目に大きい「大地の池」が舞台。周囲から選手を間近で応援でき、拍手や声援が大会を盛り上げた◆長男がスイム350メートル-バイク10キロ-ラン3キロの中学生の部に出場した。家ではいつもごろごろとマイペースの男が、最後まで必死に前を追うアスリートの表情に。上位入賞はかなわなかったが、お目当てのスイムも「足元がぬるぬるしたが、臭いは気にならなかった」と楽しめたようだ◆大会には70、80歳代のエントリーもあった。何歳であっても諦めず、挑戦する人たちがいる。目の前を駆け抜けていく参加者の姿に胸が騒いだ。(北)