5月に二代目を継いだ桂春之輔(45)の神戸新開地・喜楽館での襲名披露公演が26日から1週間行われる事になり、初代桂春之輔で師匠の四代目桂春団治と共に会見し概要を説明した。
今月上旬に大阪・天満天神繁昌亭で襲名披露を終えたが、来春まで全国各地で繰り広げる一大イベント。春之輔は「5月の襲名披露は1日だけの豪華絢爛(けんらん)な師匠方のお出ましでアッという間。繁昌亭の1週間でようやくペースをつかみました。先は長いですが、襲名披露だけは代演が利きませんので、まず体調をしっかり整えて」と抱負。
連日「口上」があり、初日26日は上方落語協会の笑福亭仁智会長、千秋楽の7月2日は春団治が登場。春之輔は「私の希望も入れていただき、30日はピンク落語の桂ぽんぽ娘さん、1日は噺家(はなしか)で普段は最も無口と言われる桂雀五郎さんに出てもらいます。どんな口上になりますか?」と展開を楽しむ余裕も。
襲名時に感激した事柄の話題となり、春之輔は「口上で並ぶ時に後方に張る後ろ幕。あれはごひいきさんに作っていただくのが慣例ですが50万円ぐらいかかる。私はそのアテがなく困っていた時、大阪市立本庄中学の同級生がお金を出し合ってプレゼントしてくれました。うれしくて高座で公演した創作落語『ハンカチ』に出てくる登場人物を彼らの名前に変えて演じさせてもらいました」と感激の面持ち。
期間中は、毎日50人に襲名記念の手ぬぐいをプレゼントする。