今年4月以降、新型コロナウイルスの新規感染者が増加傾向にあり、国の専門家会議では「第9波の入り口に入った」という意見も出ているという。一方で、政府は早くも、夏本番を控えて熱中症への警戒を促している◆環境省ホームページでは、気温や湿度、周辺の熱環境を踏まえた「暑さ指数」を示すほか、一日の気温予測を使って「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階で注意喚起◆エアコンを使用したり、涼しい場所を選んだりして暑さを避けることや小まめに水分補給をするのはもちろんだが、今の段階から「暑さに慣れておく」ことが重要だそうだ。「暑熱順化」という◆大阪市では具体的に、梅雨のこの時季から軽い運動や入浴など汗をかくことで熱中症にかかるリスクを軽減できると推奨している。今年7~9月の気温は平年より高くなることが見込まれ、熱がこもりやすいマスクの着用にも注意が必要だ◆5月の大型連休明けから、新型コロナは感染症法上の位置付けが「2類相当」から季節性インフルエンザと同様の「5類」へと配置替えとなり、私たちの生活も“アフターコロナ”へとかじを切り、平穏を取り戻しつつある。しかし、いま一度立ち止まり、自分自身の健康を意識して行動したい。(藤)