ビジネス試せる休憩所「街中セーブポイント」 世代間交流、地域活性化も

 誰でも無料時間付きで休憩所として利用でき、多彩な催しも開かれるスペース「街中セーブポイント」が大阪市都島区にある。事業者側に広告や試作品を設置する場を提供し、対価を運営費に充当。多世代交流を促しつつ、ビジネスも活性化する仕掛けづくりに挑戦している。

 手がけるのはシステム開発会社「ココン・ロボティックス」(同市都島区)。インターネット上の広告だけでなく、実際に試せる場があれば企業と消費者双方に利点があると考えた。

 さらに年齢や立場を超え、住民らが誰でも利用できる休憩所として用意すれば、世代間交流の創出や地域活性化にもつながると、2021年に社内の一部を開放して始めた。

 店内では2人掛けの机2組とカウンター4席を用意。ワイファイや充電設備にもこだわった。利用開始から33分は無料、その後30分ごとに100円。企業向けにはポスター広告を掲示する枠や、商品を置く棚を有料で設けている。教育関連の催しでは、終了後に子どもや主婦、教員らが“井戸端会議”を繰り広げる姿も見られた。

 後藤令社長は「今後、社会のインフラとして各地で開設していければ」と抱負を述べた。

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