近畿のほか、東海、北陸、中国、四国の代表が頂点を争う中学生ラグビーの「第44回関西大会」「第25回関西ジャンボリー大会」が28~30の3日間、岐阜県飛騨市ひだ数河高原ラグビー場などで開かれる。関西大会では、“ラグビー王国”の精鋭を集めた大阪府選抜が頂点を目指す。「オール大阪」のプライドを懸けて戦うジュニア世代を紹介する。
「裏通せー、裏や!」-
技術講習会があった6月下旬、グラウンドで大きな声が飛んだ。密集からの球出しやFW、BKの連係など初顔合わせとは思えない息の合ったプレーを見せ、個々のスキルの高さを強く印象付けた。堀川監督は選考基準を「前後半40分間通しての運動量と、ディフェンスで体を張れるか」と説明し、「戦術が付いてくれば必ず良いチームになる」と期待を寄せる。
選抜チームゆえ、選手間のコミュニケーションを最重視する。練習中には逐一プレーを止めて修正を試み、意識するのは普段から話し合える環境づくりだ。
「形にこだわらず、トライを取り切るタフなチームを目指す」と話すのは、チームで唯一、昨年度もメンバー入りしたセンター米谷主将。前回は準決勝で引き分け、抽選の末に涙をのんだ。「リベンジしたい。このメンバーで優勝するため、気持ちでぶつかっていく」と闘志を燃やしている。
◇ 大阪府選抜チーム ◇ 強化委員長=今田裕貴(東生野中教)▽同副委員長=白石涼(大桐中教)▽監督=堀川清隆(瑞光中教)▽コーチ=高島佑介(旭東中教)古川侑樹(石切中教)橋本仁(交野四中教)▽選手=前田好誠(四條畷)小出壮太郎、藤本陸(さだ)延與智裕、善住竜輝、赤穂晃太郎、阪井誠士朗、堀颯来、曻開晴(中宮)新谷慧斗、前田航、山本健剛、小路優輝(東海大大阪仰星)岸田京将(英田)金志炫(大阪朝鮮中)上原健新、米谷翔馬(小阪)山本智輝(菫)石原悠仁(茨田)柳陸斗、冨永竜希、佐治駿(東生野)