コロナ明け盆踊り幕開け 河内家菊水丸が出陣式

 伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(60)が大阪市内のホテルで「還暦カンゲキ! 4年振(ぶ)りの盆踊りツアー&ステージ4甲状腺癌(がん)手術から10年突破記念パーティー」と題した出陣式を行い、コロナ禍規制も解けて7月から久々となる近畿一円での盆踊りの季節幕開けを喜んだ。

 出陣式には、同じ吉本興業から六代桂文枝やオール阪神らベテラン勢が駆け付け。最盛期は「夏期だけで100カ所」と言われた菊水丸自身の盆踊り音頭取り出演も、昨年復活の35カ所からさらに倍増し、「今年は約8割方戻って70~80カ所から声をかけてもらっている」とうれしそう。

 2012年末に受けた甲状腺がん手術から10年経過し、同日の会場で主治医から「完治と申し上げてよい」と太鼓判を押されホッとした表情。和宗総本山・四天王寺の瀧藤尊淳管長からも「コロナで延び延びになっている聖徳太子薨去(こうきょ)1400年を記念して“太子一代記”全8巻をお願いしている。全て読んで頂くと21時間はかかるそう。今年は無理でもぜひ来年には実現を」とエールを送られた。

 普段からお祭り好きの菊水丸が次の目標に定めるのは、再来年春開幕の「大阪・関西万博」。「普段から人生3つの運をつかむ、とよく話している。デビューできたのがまず1個目の運。危機一髪のがん手術成功が2個目。最後の1個を残しているのは万博のやぐらの上で盆踊りの音頭取りをすること。25年8月15日は既にスケジュールを空けてあります。その時の着物ももう用意しました」と本気で宣言。同興業の万博パビリオン出展も既に決まっており「後は朗報を待つだけです」と明るい表情。

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