仁鶴しのび弟子口演 8月17日、NGKで三回忌落語会 文枝や八方が思い出話も

 1昨年8月に84歳でなくなった“浪速の爆笑王”笑福亭仁鶴をしのぶ「三回忌追善落語会」が命日の8月17日夜に大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催される。

 筆頭弟子で上方落語協会会長の仁智(71)らが出席して抱負。当日は最後の7番弟子・仁昇(61)が「ちしゃ医者」、3番弟子・仁扇(75)が「青菜」を演じ、浪曲師・春野恵子(49)がオリジナル浪曲「笑福亭仁鶴一代記」を口演。吉本落語の後輩に当たる桂文枝(79)月亭八方(75)桂小文枝(72)と米朝事務所・桂南光(71)が思い出を語り合う。

 昨年の一周忌は同じく命日に同所で無料開催し記念手ぬぐいを全来場者に無料配布。冒頭あいさつに立った当時の大﨑洋・吉本興業会長に「来年は有料でやれるように」と笑いを交えながら激励された。今年は3千円の有料開催となり、仁智会長は「決して去年の手ぬぐい代を回収するつもりはございません」とオチを付けて前置きし、「しっかり落語と企画もんがある。ゆかりの噺家(はなしか)さんに登場して頂き、思い出話で皆さんに楽しんで頂く」と企画意図を説明。

 来年以降も開催の決意を示し「これからの若い世代には仁鶴を知らない人も増えていく。我々弟子はもっと仁鶴の魅力を伝えて行きたい。師匠の面白さとかセンス、エキスは師匠の落語の中にたっぷり。師匠は若い頃、ドーナツ盤レコードで初代桂春団治の落語を聴かれ衝撃を受け噺家の道を選んだ。若い方の中にも師匠のテープなどを聞き“落語って面白い”と衝撃を受ける方がきっといる。我々直弟子は、次世代をしっかり意識して芸を受け継いで行く」と思いを述べた。

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