ボランティアが不足 確保難航、対応に苦慮 第41回全日本トライアスロン皆生大会

 鳥取県西部で16日に開催される「第41回全日本トライアスロン皆生大会」(皆生トライアスロン協会主催、新日本海新聞社特別後援)は、大会を支えるボランティアの確保が難航している。今年は大会規模を従来に戻すため、ボランティアもコロナ禍前の4千人を見込んでいた。しかし今のところ集まっているボランティアは約3千人にとどまり、関係者は対応に苦慮している。

 皆生大会では毎年、ボランティアが給水所の作業やコース上での選手の誘導などを行い、大会運営を担っている。ボランティアの活動は選手から高い評価を得ており、皆生大会に必要不可欠な存在になっている。

 コースの距離を短縮して実施した昨年は約2800人で運営したが、今年はコースの距離が従来に戻る。エイドステーションの数もバイクとランで昨年より1カ所ずつ多いため、皆生トライアスロン協会は例年通り4千人程度のボランティアを募集した。

 しかし求めていた人数に届かず、例年より少ない人員で大会を運営せざるを得ない。特に減少しているのは団体の参加。コロナ禍前の約100団体に戻らず、約80団体となっている。

 原因について、松田順次ボランティア部長は「今年もコロナの状況を探りながら募集が始まり、特に企業は応募しづらかったかもしれない。大会が中止となった期間に引き継ぎが止まってしまった企業も多いのでは」と分析する。

 人員不足が顕著なのが最終種目のラン。夕方から夜にかけてピークを迎え、サポートが必要な選手が多いが、午後4時以降のボランティアが少ない。同協会は危険が多い一般道路の選手誘導に優先的に人員を割くなど対策に追われている。

 松田部長は「ボランティアの役目は選手が安全にゴールできるようにサポートすること。限られた人員で業務が滞りなく行えるよう工夫する」と話した。

 既に募集は締め切ったが、参加希望者は個別に受け付ける。問い合わせは電話0859(34)2819。(盛山友歌)

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事