鳥取市神戸(かんど)地区で栽培される特産の桃が収穫シーズンを迎えた。7日は市内の最高気温が35度を超え、連日の猛暑日となる中、生産者がピンク色に色づいた桃の収穫作業に汗を流した。
同地区では農家11戸が約15種類の桃栽培に取り組んでいる。今シーズンは約7千ケース(1ケース4キロ)の収穫を見込んでおり、市内の青果市場に8月中旬ごろまで出荷される。
約0・6ヘクタールの農地で栽培する「NEXT MOTION」の松下幸大副社長(42)は、早朝から神戸地区の固有種「かんど白鳳」の収穫作業に励んだ。たわわに実った枝から丁寧に一つ一つ色づきや大きさを確認し、もぎ取った桃をかごに入れていった。
松下副社長は「大ぶりで甘く育った。多くの人に食べてもらい、神戸地区が桃の産地だということを広く知ってもらえれば」と話した。