新星誕生に期待 今年も吉本新喜劇総選挙スタート

 吉本新喜劇が今年も座員を対象した総選挙をスタートさせた。間寛平GM(73)が月例会見で明らかにしたもので、昨年の初回は全座員108人対象だったが、今年はベテラン勢らで辞退を申し出た者を除く計80人。昨年同様「吉本新喜劇」HPから1日1回3人ずつを選んでネット投票でき、8月13日まで。同月20日夜になんばグランド花月(NGK)地下のYESTHEATERで結果発表会を開催、吉本興業・岡本昭彦社長が結果発表する予定。

 昨年当選者(上位30人)の中では内場勝則(4位)・未知やすえ(11位)夫妻をはじめ、川畑泰史(13位)、池乃めだか(23位)ら座長経験者が不参加。昨年は30位まで発表したが、今年は25位までを当選とし、残る5枠は20代~60代まで年代ごと落選者でじゃんけんし、勝った者を敗者復活とする新要素をもうけた。

 1位当選者は10月8日夜にNGKで開催の創立記念「吉本新喜劇まつり」で座長を務める。当日出演者できるのは、選ばれた30人のみ。残りの落選者50人は、昨年同様に劇場で観客出迎えやキップもぎり、前説明役などで盛り上げる。

 総選挙結果の影響は大きい。昨年1位のアキ(53)は今春、晴れて座長昇格。女性トップで5位だった小寺真理(31)は、以後毎月冠イベントを単独で実施するなど、社内外での評価目安になっている。昨年、31位次点で惜しくも敗れた新名徹郎(41)は「中間発表の時は27位に入っていて、最終発表でギリギリ弾き飛ばされた。あんな悔しい思いはもうしたくない。今年は堂々と1位になってみせます。そのために投票につながるQRコード付きのTシャツ作りました」と早くも熱い戦いを開始。

 寛平GMは「新喜劇にお祭りは必要。1年目はネタバトル・ファイナルで、普段余り目立たない吉岡友見(43)が優勝するなど確実に座員の底上げ効果が図れている。昨年の当選者がかなり抜けるので、アッと驚く新星がぜひ現れてほしい」と期待を込めた。

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