生物のような躍動 島根県立美術館 「テオ・ヤンセン展」開幕

 プラスチックの管で構成され、風力で歩行する造形作品「ストランドビースト(砂浜の生命体)」を展示する「テオ・ヤンセン展」が7日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。実際に動く作品も展示され、生物を思わせる躍動で来場者を魅了した。8月28日まで。

 オランダの造形作家テオ・ヤンセン氏は、海面上昇問題を解決するため、砂をほぐして砂丘を積み上げる「生命体」を放ち、防波堤を造る構想からストランドビーストを創造。管を結束バンドなどで固定して骨格とし、パラシュートで使う薄い布を羽として風を集めて動く構造となっている。

 会場には、数メートルから10メートルを超える作品14点を展示。動く作品のほか、来場者が触れて動かすことができる作品もある。日本初公開の「アニマリス・スクイーラ」は約17メートルの大規模作品で、スキーとストックで砂浜を滑るように動く構造になっている。

 プロデューサーの宮島弘治さんは「遊びを通し、若い人や子どもたちに自然エネルギーなどについて知ってもらいたい」と話した。

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