小1プロブレム解消へ 市教委「接続カリキュラム」 幼保小連携を推進

 就学時のギャップ軽減を図ろうと米子市教育委員会は、小学校と就学前施設が連携して作成する「接続カリキュラム」の普及に取り組んでいる。一貫性のあるカリキュラムを通して、幼児教育から小学校教育への緩やかな移行を目指し、小1プロブレムなどの解消につなげる。

 これまでは、年長児対象の「アプローチカリキュラム」と小学1年対象の「スタートカリキュラム」を小学校と就学前施設の担当者がそれぞれ作成していたが、接続カリキュラムは両者が一緒に作成。目指す子どもの姿を共有しつつ育みたい資質や能力を可視化し、話し合いながら具体的な交流計画などを設定する。就学前に培った基礎力を生かした授業展開にも結び付けていく。

 市教委はどの就学前施設からどの小学校に入学してもスムーズに接続できるよう、共通したカリキュラムの様式を作成。教員らの負担軽減とともに、担当者が変わっても引き継ぎやすくした。市内の全小学校と就学前施設にリーフレットを配布しており、今後さらなる普及を図る。

 市教委学校教育課の遠藤幸子指導主事は「近年はコロナ禍の影響で、園と学校の交流が難しいところも多かった。どの園からどの学校に入学しても幼児期の育ちと学びがつながり、子どもたちが自己を主体的に発揮できるようになれば」と話した。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事