大阪市天王寺区の生国魂神社(中山幸彦宮司)で11日、「生国魂祭」の宵宮が執り行われた。コロナ禍を経て4年ぶりに獅子舞やみこし、枕太鼓などが同区と中央区の氏地を通常巡行し、伝統の夏祭りの始まりを触れて回った。
拝殿でおはらいを受けた各奉仕者は、境内を順次出発した。このうち「子供獅子」は園児から中学生まで約80人が参加。空堀商店街などのコースを勇壮華麗に巡行しながら練習の成果を披露した。
指導担当の村田弦さん(41)は5月から獅子教室を開始。「ブランクを経ても多くの子どもたちが積極的に参加してくれてうれしい。今後もみんなで力を合わせて伝統の継承に努めたい」と思いを込めた。
本宮の12日は陸渡御が午前10時に境内を出発し、奉仕者約500人の渡御列が元の鎮座地である大阪城公園まで練り歩く。