祇園花月・吉本新喜劇 初の全国一律放送 BSよしもと、毎週木曜夜

 京都のよしもと祇園花月(502席)の昼公演で上演している吉本新喜劇が7月から無料チャンネル「BSよしもと」で毎週木曜夜9時から定時番組「祇園花月presents吉本新喜劇」を始めた。

 間寛平GM(ゼネラルマネジャー)(73)とすっちー(51)、酒井藍(36)、アキ(53)、吉田裕(44)の4座長が吉本興業本社でPR会見。日曜と月曜に再放送があるほか、吉本アプリ「FANY」経由でスマホでも無料見逃し視聴できる。

 関西地区では古くからMBS毎日放送で土曜午後に、なんばグランド花月(NGK)での昼公演を中継録画放送され親しまれているが、全国一律放送は初。4座長は京都の舞台の特徴として「あそこは元々築65年の伝統ある映画館。舞台袖が狭いんです」と寛平GM。酒井座長は「特に下手(しもて)(向かって左)がメチャ狭い。出て行く時に私はおなかがつかえます」と吐露。吉田座長は「舞台の真下に楽屋があるんで、結構、上の音が聞こえますよ」と明らかに。

 BS放送ということで4Kや8Kの鮮明画像も可能になるが、すっちー座長は「4K・8Kになると、ベテラン女優さんがストライキ起こすと思うのでダメです。吉本新喜劇の場合は画面がきれい過ぎると、逆に映像が汚い」と笑わせた。寛平GMは「地上波は、言葉とかスポンサー関係とか気遣いながらやっているけど、BSならいいんでしょ? 僕と(池乃)めだかちゃん(79)のネタ『猿と猫』もBSやったら、NGKではでけへん交尾シーンまで大丈夫でしょ」と突然暴走。慌てふためく周囲を横目に、すっちー座長が「“アレはエロやない! 伝統芸能や‼”と言ってしまえば?」と、うまくフォロー。

 アキ座長が「僕は東映太秦撮影所に居た時期もあったので、京都らしく本物の殺陣(たて)を取り入れた新喜劇を演出してみたい」ときれいに締めくくった。

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