マラソン得意の人気お笑い芸人が、街中を走りながらトークを繰り広げるゆる~いランニング番組『ブラマヨ小杉の「走れ!こすっちょ」』が7月からテレビ大阪で毎週土曜深夜1時半に放送を開始した。
小杉(50)は、100キロ超の体形からは想像出来ないが、2019年冬の大阪マラソンを、制限時間内の5時間40分53秒で完走した経験を持つ屈指の“走れるデブ”タレント。放送開始を記念して早速、懐かしい大阪の街を縦横無尽に駆け抜けた。
元は昨春にBSよしもとでスタートした30分番組。番組制作費用も少ない事から、1日のロケで朝から日暮れまで最多8本撮りという過酷スケジュール。街の歩道をジョギングしながら道行く人々に声を掛け、店に飛び込んではつまみ食いしつつトーク。スタッフもマネジャーも一緒に走りながら、スマホを自撮り棒で固定操作し、録音までするから手作り感満載。
ジョギングしながらの独りしゃべりが抜群に面白く「ずっと話しているか? 食べているか?」の信じられない構成に視聴者も「大丈夫?」とハラハラしながらついつい見守るという不思議な注目度に、BSよしもとの超人気番組へ成長。放送も当初の深夜枠からゴールデンに移動、1年たってついに地上波でネットされる異例の展開だ。
小杉自身は普段は東京在住のため、この番組も都内での撮影が中心。テレビ大阪放送開始を記念し、ブラックマヨネーズがM―1優勝でブレークするまでの青春時代を過ごした大阪で、例によって過酷なロケをゲリラ的に展開。ところが、撮影スタッフは東京勢のため土地勘がなく、小杉に付いていくのが精いっぱいで道が分からずウロウロする一幕も。
小杉は「ほとんどの方は僕の大阪時代を知らないと思うので、黎明(れいめい)期のこすっちょ(高校時代はラグビー部員)をまず見てもらいました。なんばグランド花月の周りとか、大阪の若手時代に住んでいた街とか、東京人からしたらビックリするようなエリアにも案内しています」と今日も張り切って街へ飛び出している。