工事現場が動物園に⁉ 進和建設工業 業界イメージ向上へ 29日に催し

 賃貸マンションなどの設計、施工を手掛ける進和建設工業(堺市北区)は、建設現場を動物園に見立てた「ズー・プロジェクト」に取り組んでいる。防護壁や仮囲いは動物園をモチーフにし、家族連れを対象にした催しでは重機の操縦体験もできる。工事に際して近隣の理解を得ることと、キャリア教育の一環として子どもたちを招待し、人手不足の業界に一石を投じたい考えがある。

 取り組みを始めたのは2014年で、業界の「ネガティブなイメージを変えたい」と発案。「現場で立ち止まり、建設前後もわくわくしてほしい」(広報)と、動物園をテーマに地元とのコミュニケーションの場を模索した。

 すべての現場では、サル山をイメージした防音・防じんシートや、キリンなどを描いた仮囲いを設置。催しはこれまで年に1~2回のペースで開いており、一昨年は親子連れら200人を集めた。クレーン車にも試乗できるとあって、子どもたちが大喜びしている。

 29日は新型コロナウイルス禍もあって約2年ぶりの開催。試乗体験のほか、職業体験や建設クイズ、菓子の詰め放題もある。担当者は「建物の枠組みを見てもらい、現場を身近に感じてほしい。地域と私たちとの認識のギャップを埋めたい」と意気込んでいる。

 午前10時から午後3時、会場は枚方市上島町2の5の賃貸マンション建設現場。申し込み不要、入場無料。問い合わせは電話072(252)1049、広報担当。

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