香美町の夏の恒例イベント「香住ふるさとまつり」が22日、同町香住区の香住浜周辺で開かれた。名物の「たらいこぎ大会」では雲一つない青空の下、参加者が白熱したレースを繰り広げた。
性別に制限のない「松葉がにクラス」と男女混合の「香住がにクラス」の2部門に、香住高生や香住区で生活する技能実習生など町内外から計32チームが参加。2人一組となり直径約1メートル、深さ約60センチのプラスチック製のたらいに乗り、波打ち際から20メートル沖に設置されたブイを3往復するルールでタイムを競った。
この日は波穏やかなベストコンディション。参加者はスタートとともに威勢良くたらいに乗り込み、懸命にオールをこいでゴールを目指した。会場からは「いけー」「がんばれ!」と熱い声援が飛び交った。バランスを崩して海に転落したり、他チームのたらいと接触したりする場面もあり、会場が笑いと熱気に包まれた。
近所の住民らと松葉がにクラスに初参加した吉岡康弘さん(41)=香住区香住=は「たらいがうまく前に進まず苦労した。制限時間内にゴールすることはできなかったが、盛り上げられて良かった」と笑顔で話した。
会場では露店やステージイベントもあり、夜には花火約2800発が夜空を彩った。