ヒメボタル、生命の輝き 大山・弥山山頂

 鳥取県の国立公園・大山の弥山山頂(1709メートル)でヒメボタルが発光する時季を迎えた。頂上避難小屋に泊まる登山者らは、中国地方最高峰の頂でまたたく生命の輝きに感動している。

 大山山頂のヒメボタルは2000年代から広く知られるようになり、14、15年に本格調査が行われた。オスの平均体長は8ミリ超と、大山中腹のヒメボタルに比べてやや大きい。山頂の過酷な環境の中、イネ科のヒゲノガリヤスを生息地に約千~2千匹いると推定され、陸生の貝を餌にして繁殖している。

 21日夜の同避難小屋周辺は、ヒメボタルの活動時間帯にかけてガスに覆われたものの無風に近く、ヒメボタルはチカッ、チカッと繊細な光を放ちながら山頂碑や木道の上などを舞った。

 広島県から訪れた登山者は「初めてのヒメボタルが運よく大山山頂で見られた」と感動していた。山頂のヒメボタルは例年、7月末にかけて見られるという。

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