「平和の鐘」願い込めて プロジェクト、鳥取市内でも

 「終戦の日」の15日、戦争の犠牲者を追悼し、寺院や教会の鐘を一斉に鳴らす「平和の鐘」プロジェクトが全国で展開された。鳥取市内でも25の寺院と教会が参加し、平和への願いを込めて鐘が打ち鳴らされた。

 同プロジェクトは2005年に北海道で始まり、全国に広がった平和運動。6日の広島原爆の日、9日の長崎原爆の日にも原爆投下の時刻に鐘を鳴らした。

 この日、同市寺町の本願寺では谷本直哉(じきさい)住職が、正午に鐘突き堂の鐘楼を突いて荘厳な音色を響かせ、手を合わせて平和への祈りをささげた。平和や核兵器廃絶を願う住民有志も集まり鐘を鳴らした。

 谷本住職は「戦争は昔のことのように思えるが、ウクライナなど現在進行形で当事者の国もある。鐘の音を聞いて平和を求める気持ちを新たにしてほしい」と語り、平穏な世の中を願った。

 
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