地下鉄駅にステンドグラス

清川あさみが原画担う

  •  東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」に設置されたパブリックアート=東京都港区
  •  「ステンドグラスには、東京タワーや虎ノ門の街のイメージも取り入れています」と話す清川あさみさん
  •  東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」に設置されたパブリックアート=東京都港区

 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」の地下2階改札内コンコースに、大型ステンドグラスのパブリックアート「Our New World(Toranomon)」が設置され、駅の風景に彩りを添えている。(共同通信=鈴木賢)

 写真などに刺しゅうを施す手法で知られるアーティスト清川あさみさんが、原画と制作監修を担った。作品は、縦約2・7メートル、横約6メートルで、3351ピースのガラスを使用。「クレアーレ熱海ゆがわら工房」(静岡県熱海市)の職人が約8カ月かけて制作した。

 清川さんは「地下鉄には少し暗いイメージがある。人が行き交う場所なので、ちょっと動いたり光を放ったりする作品ができないかと思いました」と語る。

 ステンドグラスには、視点によって見え方が変わる「レンチキュラー効果」が高い型ガラスが重ねられ、グラスの背後でともる照明の効果も相まって、コンコースを幻想的な空間にしている。

 イメージの源泉は、清川さんがこれまで訪れたロンドンや米ニューヨークなど思い出のある場所や東京の風景だ。清川さんは「無数の都市のパーツを解釈し直してコラージュすることで、過去から未来までが織り込まれた新しい都市のイメージ...

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