ラジオDJやモデルなどマルチに活躍する山崎あみさんが、きょうが潤うコンテンツをお薦めします。ポッドキャストでお薦めトークを聴けます。「うるりこ」で検索を。
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3人組オルタナティブ・ロックバンド「羊文学」への支持が広がっています。エレキギターが鳴り響きますが、繊細で、歌声は圧倒的に透明です。
作詞作曲を手がけるのはボーカル&ギターの塩塚モエカさん。その歌詞は、まだ名前が付いていない感情のようなものを、美しく鋭く突いてくれます。芯はかなりしっかりしていて、演奏スキルも高く、はかなさと強さが共存する、唯一無二だと感じさせるバンドです。
羊文学が生み出す空気感や言葉は、否定や肯定、押しつけではなく、目の前にあることを、うそ偽りなく表現してくれているから、結果的に共感を呼ぶ。間接的に勇気づけられる感覚です。このスタンスは、多様性の時代にぴったり合っていると思います。
まだ羊文学をお聴きになったことがない方は、例えば「光るとき」を聴いてみてください。歌詞だけを読んでも、小説を読むような味わいがあります。私がとても好きな楽曲の一つです。塩塚さんは学年で言うと、私と同じなのですが、この...