目黒寄生虫館が創設70年記念展

東京の研究展示施設

  •  展示ケースに並ぶ寄生虫の標本=東京都目黒区
  •  「目黒寄生虫館」の展示=東京都目黒区
  •  「目黒寄生虫館」の展示=東京都目黒区
  •  人体から回収された長さ8・8メートルの「サナダムシ」の標本=東京都目黒区
  •  創設70周年を迎えた「目黒寄生虫館」=東京都目黒区

 東京・目黒の研究博物館「目黒寄生虫館」が今年で創設70周年を迎え、記念特別展「亀谷了と亀谷俊也が遺したもの・こと」を開催している。12月24日まで。寄生虫は感染症や食中毒を引き起こすため「怖い」「気持ち悪い」と思われることがあるが、担当者は「存在に意味があると伝わればいい」と話す。(共同通信=竹田健太郎)

 同館は1953年、初代館長の医師、亀谷了さんが研究や病気予防の啓発のため、私財を投じて設立。約6万点の標本を所蔵する。同館によると、寄生虫専門の博物館は国内唯一で、2022年度は約5万8千人が訪れた。

 特別展では、了さんが日本で初めて解剖されたシーラカンスから寄生虫を発見するまでの物語や、2代目館長を務めた次男、俊也さんが発表した新種の寄生虫の数々などを紹介している。

 常設展も開催し1階で「寄生虫の多様性」をテーマに「寄生とは?」など、基本的な知識を説明。保存液に漬けられたさまざまな大きさ、形の標本がずらりと並び、倉持利明館長は「寄生虫の美しさが伝わるように心がけている」と語る。

 2階では「人体に関する寄生虫」をテーマに、激しい腹痛を引き起こす「アニサキス」など身近な寄生虫を紹介す...

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