ロックバンド「男闘呼組」が35年の活動に幕を下ろした。1988年にデビュー、93年に休止した活動を昨年再開。全国ツアーを締めくくる日本武道館(東京)での4公演に続き、日比谷公園大音楽堂(同)でのアンコール公演を終え解散した。
武道館公演の最終日は、ヒット曲「TIMEZONE」で開幕。前奏が流れると観客は総立ちになり、一気に会場が熱を帯びた。アイドルとして人気を集めていた当時の楽曲が、厚みと力強さを増してよみがえった。
高橋和也、岡本健一、成田昭次が代わる代わるフロントマンとなり、立ち位置も入れ替わる。パワフルな高橋、しなやかな岡本、セクシーな成田と、三者三様の声質が歌に奥行きを与える。間奏も聞かせる。高橋のベース、華やかに刻む岡本のリズムギターに支えられ、艶っぽい成田のリードギターが躍動する。
後方から3人を見守るキーボードの前田耕陽も「REIKO」では、楽器を手に前に出てリードボーカルを務めた。華と技を兼ね備えた4人ならではのスタイルで、観客を魅了した。
シャープな照明や特殊効果の炎の演出で映画「ロックよ、静かに流れよ」の主題歌や、かつて自作した楽曲も披露。デビュー曲「DAYBRE...