風情ある街並み感じて 「大人の塗り絵本Ⅱ」発行 長田茶店など山陰を題材に

 「蔵(くら)りすと」のペンネームで活動する線細ペン画家の森井裕子さん=米子市両三柳=が米子下町の町家やかつて商店街にあった人気店、大山など山陰の風景を塗り絵にした「大人の塗り絵本Ⅱ」を発行した。昨年発行した第1弾の塗り絵本は地元の魚介類や植物を中心とした題材だったが、今回は普段描いている風情のある古い建物を中心に選んだ。

 本はA4判、22ページ。森井さんが色を塗った絵と、塗り絵用の線画を見開きで並べている。題材は市商店街の老舗で常連から惜しまれつつ閉店した「松原ボタン店」や、1801(享和元)年創業の長田茶店(同市岩倉町)、国指定重要文化財の後藤家住宅(同市内町)などの建物のほか、大山の花々、南部町のかやぶきの家、法勝寺電車などさまざま。

 森井さんは「塗り絵は同時に多くの脳の機能を使い認知症の予防にも効果があると言われる。塗りながら地元の良さを感じてもらえたら」と話している。

 定価千円。米子市内では今井書店本の学校今井ブックセンター、同錦町店、ブックヤード・チャプター3&COMO、米子まちなか観光案内所、’tis clayで取り扱っている。

 森井さんは25日に大和公民館(同市淀江町)、29日は巌公民館(同市蚊屋)で塗り絵講座を開く。

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