不思議体験談に悲鳴 大山町夏の怪談会 不気味会場で語り手披露

 大山町夏の怪談会(町怪談会主催)が、同町名和の地域自主組織なわのわで開かれ、町内から10人の語り手と5人の聴き手が参加した。

 語り手たちはろうそくのともる不気味な会場で円になり、自身や身の回りに実際に起きた心霊現象や不思議な体験などを披露。語り手の前にはカメラとライト、マイクが設置され、別室に設けられた聴き手専用室に、モニターを通してその様子が映像として流された。

 語り手たちは、「幽霊屋敷」と呼ばれる古民家に住んでいた時の心霊体験や、青白い火の玉の目撃談、祖父の命日前日に起きた怪奇現象など、各々が持ち寄った体験談を披露した。

 参加者は語り手の話に真剣に耳を傾け、時には悲鳴を上げながら聴き入っていた。

 語り手の本多正悟さんは「誰かの不思議な体験が、自分の体験に重なるかもしれない。町内の裏スポットも知ることができ、今夜は楽しかった」と話した。

 この日の怪談会では、林業にまつわる怪談や、池からはい上がる謎の獣について語って会場を盛り上げた清水泰さん(同町赤松大谷)に「怪談王」の賞が贈られた。

 イベントを企画した町怪談会の白石泰志副会長は「今夜の話が、自分が生きていない時代の先祖を敬うきっかけ作りや、自分のルーツを考える機会になったのでは」と話した。

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