「コワすぎ!」の白石監督

最新作は集大成かつ入門編なホラー

  •  「タイトルは『コワすぎ!』だけど、実は全然怖くない。ホラーが苦手な人も挑戦してほしい」と白石晃士監督
  •  取材班が廃虚を調べる場面(☆(○の中に小文字のC)2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会)
  •  「赤い女」が取材班に襲いかかる場面(☆(○の中に小文字のC)2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会)

 予測不能の展開で人気を集めるホラーシリーズの最新作となる映画「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」が8日公開。白石晃士監督は「シリーズ集大成にして入門編のような作品になった。ここから『コワすぎ!』の沼にはまる新しいファンを増やしたい」と意気込む。(共同通信=高田麻美)

 怖いもの知らずの取材班が、さまざまな怪奇現象の謎に体当たりで迫る姿をフェイクドキュメンタリー形式で描く。白石監督自身が脚本を手がけ「自分のやりたいこと、できることを全部詰め込んで作ってきた」思い入れのあるシリーズだ。

 今回、取材班が追うのは不気味な廃虚に現れた血まみれの「赤い女」。呪いの力で時空のゆがみに引き込まれた取材班が繰り広げるドタバタ劇の奥底に、虐げられた女性の恨みと悲しみの物語が見え隠れする。「社会の闇を、エンターテインメントの枠の中で描けるのがホラー」と白石監督。映画界でも相次いで表面化した性加害への問題意識を盛り込んだという。

 映像面では、複数のカットをつないでワンカットに見せかけるなどのアナログ的な手法を用いた“超常現象”の表現に力を入れた。撮影中は天候が不安定で「空模様が不自然に変わると編集がバレバレになっ...

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