シンガポールの街を注意して見ていると、至る所に日本語があることに気がつく。看板や広告、店名など。日本語は、英語と中国語の表記に続いて多いのではないだろうか。
日本食料理店や日本の製品を扱う店が多数あることが主な理由だが、日本語の表記法では気になることが一つある。看板などで縦書きの場合でも、長音符「ー」(伸ばし棒)が横になっていることだ。
当初はフォントの問題で縦棒にできないのかと思っていたが、そうでもないようだ。最近、日本の回転すしチェーンの電子看板広告でも横棒で表記されているのを見て、「これは間違いではなく、『長音符は横棒表記』というローカルルールがあるのではないか」と考えるようになった。
シンガポール暮らしが長い同僚に聞くと、「当地の人は日本語だと製品やサービスの質に信頼感が湧くが、読めるわけではない。長音符の表記法など気にしていないのではないか」とのこと。筆者の仮説がどこまで正しいのか、一度検証しようと思う。
なお、シンガポールの日本食料理店は2021年6月時点で約1250店(日本国大使館調査)もある。検証の対象には事欠かないということになりそうだ。(シンガポール)
▽大気汚染...