女性特有のがん検診は女性医療従事者が対応します-。倉吉市の厚生病院は受診を敬遠されがちな乳がんや子宮がんなど女性特有のがん検診の受診率を向上させようと、医師や看護師、放射線技師など全て女性のスタッフで検診を行う態勢を整えた。以前から女性医療従事者を希望する声は多く、関係者は「安心して受診してほしい」と呼びかけている。
2021年度の倉吉市の乳がん検診受診率は、県内19市町村で最下位。子宮頸(けい)がんもしくは子宮体がんの検診につなげるための子宮がん検診受診率も下から2番目だった。同病院の花木啓一院長は「『女性医療従事者に検診してほしい』と言い出せない人もいる。受診の障害になっているものは少しでも減らしたい」と、小椋美保子看護局長と共に女性スタッフだけで検診できる環境づくりを進めてきた。