少子化の韓国、子供関連産業は量より質

  •  韓国で人気の「成長アルバム」
  •  ダーカウの羽根=ホーチミン市1区のタオダン公園

 韓国の総人口は2022年7月時点で5163万人(韓国統計庁「韓国社会指標」より、暫定値)と、2年前の20年の5184万人をピークに減少傾向が続いている。22年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)は0・78で、日本(20年時点で1・33)も大きく下回る水準となっている。

 このように少子化が進む韓国では、子供関連産業は量より質の時代だ。「プレミアム」や「高級」をうたう製品が売り上げを伸ばし、サービス業も高付加価値路線に切り替えている。中でも人気が高いのが「成長アルバム」だ。

 成長アルバムとはその名の通り、子供の成長の節目に合わせてプロが写真を撮影し、一つのアルバムを作るサービス。妊娠中から出産直後、100日、1歳と継続して写真を撮るもので、価格は100万ウォン(約11万円)台から、有名スタジオでは250万ウォン(約27万円)に上る。

 需要は拡大する一方、契約期間が長く高額なことからトラブルも少なくない。突然サービス内容を変更したり、受け渡し前にスタジオが廃業したりしてしまうケースもあるという。一生モノの思い出に値段はつけられないが、親心を利用する業界構造は規制が必要な時期に...

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