がんばれラグビー日本代表! 適切なルールは私たちをもっと自由にする

  •  茂木健一郎さん(撮影・徳丸篤史)
  •  ラグビーW杯フランス大会の初戦でチリに勝利し、喜ぶ日本の選手たち=9月10日、トゥールーズ(共同)
  •  日本―イングランド 後半、スクラムに臨むリーチ(左端)=9月18日、ニース(共同)
  •  競技発祥200周年イベントでウィリアム・ウェブ・エリス少年がボールを抱えて走り出した逸話を再現するラグビー校の生徒たち=6月24日、英ラグビー(共同)
  •  イングランド戦を前に、国歌斉唱する日本代表=9月18日、ニース(共同)

 ラグビーワールドカップ2023フランス大会が熱い。日本代表は、大会直前にはテストマッチでの不調が伝えられたが、現地に入ってからは底力を見せている。初戦でチリに快勝した後、第2戦では強豪イングランドに敗れたものの、後半途中までは善戦した。ベスト8入りを果たした前回大会を上回る成果を期待したい。

 ラグビーという競技の面白いところは、そのルールや試合の戦術がずっと進化し続けているところかもしれない。

 あれは10年くらい前だったか、大学ラグビーの決勝戦を見に行ったことがある。私を連れていってくれたのは、学生時代に競技経験があり、「頭の中の90%がラグビーで出来ている」というポニーテールの「ラグビー男」だった。

 テレビなどでは見たことがあったけれども、実際に現地でのラグビー観戦は初めてだった。試合前、延々と「ぶつかり稽古」のような動きをして身体をアップしている学生たちの真剣さにしびれた。

 印象的なプレーがたくさんあったが、隣に座ったラグビー男が、時々、「こういうフォーメーションは前はなかったんです」「このプレー、してもいいようにルールが変わったんですよね」などとつぶやくのが面白かった。

 今回の...

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