ステージ上では、スーツにメガネ、ネクタイを締めるまじめなサラリーマン風のスタイルを貫く異色のラッパー。ベテランの域に入ったDOTAMAさん。ロングインタビュー(下)では、人気を獲得するきっかけとなったMCバトル大会での優勝を振り返り、若い世代に混じって今でもMCバトルの大会への出場を続ける真意を聞いた。
▽バトルで名を売る
-脱サラして上京してもしばらくは鳴かず飛ばずだったそうですね。売れるきっかけはなんだったんですか。
きっかけの一つはMCバトルです。ビートに言葉を乗せ、フリースタイル(即興)でディス(否定、侮蔑)り合い、ラップで勝敗を決する。20年前から、MCバトルは若手のラッパーの登竜門、名前を知ってもらうための場所だと自分は考えています。自分も若手の頃から出場し、インパクトを残せるようになり、その結果、テレビ番組に出演する機会もいただけるようにもなりました。自分で言うのもあれなのですが、当時の自分のバトルを振り返ると、対戦相手の方にとってはやりづらかっただろうなと(笑)。この風貌で揚げ足を取ったり。
でも、全力で戦うのがMCバトルのマナーだと思っています。リスペクトし合う試合...