変化の時代 鳥取の現場から 第3部「よりどころ」 (3)特別養子縁組

愛情や絆が家族築く 待ち望んだわが子迎え

  • 楓太ちゃんと希色ちゃんを見つめ、温かな日常を紡ぐ太一さんと真美さん=鳥取市大覚寺
  • 初めて楓太ちゃんを迎えた日。感動のあまり号泣する小林太一さん(中央)と真美さん(右)=2022年4月27日、鳥取市の鳥取砂丘コナン空港(提供写真)

 「ふうちゃん、おいで」「絵本読もうね」。鳥取市大覚寺の会社役員、小林太一さん(47)と妻の真美さん(45)が1歳5カ月になった長男、楓太(ふうた)ちゃんに笑顔で呼びかけた。太一さんの腕には生後2カ月の長女、希色(きい)ちゃんが優しく抱っこされている。

 リビングには家族の写真やぬいぐるみ、おもちゃが並べられ、窓から降り注ぐ柔らかな陽光が4人をそっと照らす。幸せを絵に描いたような家族の姿だが、子どもたちは生後間もなく特別養子縁組によって小林家に迎え入れられた。

 小林さん夫妻と子どもたちとの幸せな一歩は2022年4月下旬、待ちわびた一本の電話から始まった。特別養子縁組をあっせんする関東の団体から「該当の赤ちゃんが誕生した」と連絡が入ったのだ。

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