米子市淀江町西原の日吉神社(安江昌史宮司)で17日、子どもの健やかな成長と健康を願う「奉納乳児泣き相撲」が行われた。早く泣き出した方が勝ちとなるルールで“赤ちゃん力士”の元気な泣き声が境内に響いた。
同神社の秋季祭の行事で、25回目の開催。地元などから生後半年~1歳半の乳児49人が出場した。
赤ちゃん力士は手拭いを頭に巻き、「金」と書かれた腹巻き姿で土俵入り。立ち合いで土俵に足を付けると、行司の「のこった、のこった」のかけ声でまわし姿の氏子に高く抱え上げられた。向かい合っても寝入ったままのつわものや、行司の形相に泣き出す子もおり、会場は泣き声とともに和やかな笑いに包まれた。
1歳の長男、陽登ちゃんが出場した同市米原5丁目の保育士、加藤華枝さん(27)は「いい経験になった。みんなを包み込むような優しい子に育ってほしい」と願った。