神の聖地歴史紹介 古代出雲歴史博物館「伊勢と出雲」企画展

 島根県立古代出雲歴史博物館(出雲市大社町)で、日本古代史において重要な役割を果たしてきた伊勢と出雲両地域の特性に焦点を当てた企画展「伊勢と出雲」が開かれている。12月10日まで。

 2013年に行われた伊勢神宮と出雲大社それぞれの遷宮から10年の節目に、古代から神々の聖地とされてきた両地域の歴史や風土などを考古資料や文献、絵画などで紹介する。伊勢地域の関係者の協力で展示が実現した約60件を含む約100件の文化財などを展示している。

 展示品のうち、三重県鳥羽市の神島で見つかった「画文帯神獣鏡(がもんたいしんじゅうきょう)」は、島内の八代(やつしろ)神社に伝わる重要文化財。天皇の代わりに伊勢に派遣された未婚の皇女である斎王の宮殿跡で出土した頭部を基に全体が復元された羊形のすずりも見学できる。

 庶民に広まった伊勢参りの様子を描いた「参宮風俗図」や江戸時代の出雲大社の境内図もあり、来場者はさまざまな視点で両地域に関する見識を深めている。

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